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DNAのある所


北海道での独り言
by tedtoyama
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自己紹介
男 
1996年から11年在住した米国シリコンバレーを後にして、2006年9月から北海道に移住。
パートナー2人と共に新しい生活を始める。
生まれて初めての北海道。
期待いっぱいで突進だ。
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その時咲いて消えたのは、海辺で出会った北の花

大変なことを忘れていた。うっかりもいいところだ。

今年1月からはじめたブログの記念すべき100回目のアップを、ドレイのバカ話で埋めてしまった。
間が悪いやつは、やっぱりいるものだ。

仕事柄、自分でも遅まきながら体験しておかないといけませんね、と考え、取材ネタや裏話、考察や批評をちりばめた体験・好き勝手ブログにしようとスタートした。
2ヶ月くらいは続くだろう、と投げやりでもあった。
でも書き出したら意外と面白くなっていった。自然に。
3月に書いた体験談がちょっとした転機だったようだ。
訪問してくれる人が20倍以上に膨れ上がったそのヒット作(笑)はまあちょっとは話題になったようだ。
それから方針を変えて、仕事、考察、批評などを前面から少しひっこめ、自分の本当の日記スタイルにしていった。

疲れたら休めばいいし、やめちゃったって構わない。
自分だけの足跡だから好きなようにすればいい。

悪い天気が長かったせいか、月末の忙しい日々が去ったせいか、週末を迎えて遠足を待つ小学生のようになかなか寝付けなかったが、土曜今朝6時に目が覚めた。
やっぱり海に行こう。
本とワインを詰め込んでそのまま海辺に出かけた。
今日はウエスト・クリフ沿いの、海を見渡せるベンチに腰掛けて、ワイン片手に本を読み始めた。

9時を過ぎると、人の気配を背中や風で感ずるようになった。
日常の散歩組、朝食後の観光客、サーフィン命の若者やおやじ達、家族連れで憩いのグループなどなど。
ふと目をあげ海にやった。
グラスに手をかけたとき、海岸を見つめる2人の少女で視線が止まった。
16、7歳くらいと20歳前後くらいの、多分姉妹なんだろう。
2人が作る距離といい、長い髪をとりつくろう仕草といい、なんとなく気になった。
ときおり見せる横顔にどきっともした。
それぞれが会話をかわすわけでもなく、でも気持ちは共有しあっているといった感じで、その年頃の女性が見せることの無いような、憂いというかちょっと悲しげな表情を作りながら、でも、とっても輝いているように見えた。

ごつごつした岩間に、ぽっと咲いた花のようだった。
やっぱり朝の海はいいなと本やグラスの現実に目を移したら、人影に覆われた。
2人の少女が目の前に立っていた。
私たちの写真を、もしよければ、撮って頂けませんか?

それから半時ほどベンチで話をした。
姉妹であり、お父様の仕事で初めて米国を訪れたこと、その他は秘密。
ポーランドの女性と聞いたとき2つの記憶が巡った。
第二次大戦中ポーランドのユダヤ人を救うために、隣接するリトアニア領事としてビザを発給した杉原千畝氏がいたこと。
それと中学2年のとき何故か届いたポーランド・ワルシャワからの文通手紙。

北欧か!
東欧か!?

また忙しくなりそうだ。

by tedtoyama | 2005-06-05 14:22 | 日記
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