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DNAのある所


北海道での独り言
by tedtoyama
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自己紹介
男 
1996年から11年在住した米国シリコンバレーを後にして、2006年9月から北海道に移住。
パートナー2人と共に新しい生活を始める。
生まれて初めての北海道。
期待いっぱいで突進だ。
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何はともあれ準備開始

北海道に住むという前提で、日本への帰国意思がかなり膨らんできています。
今まで考えたことも無かったことなので、気持ちを言い表すことは難しいのですが。
自分にとって新しい場所、そして日本。
言葉が通じ、文化を共有しやすい場所、でも10年のブランクから来る「浦島太郎状態」という不安。
沢山の期待や楽しさへの想いと、大きな不安や中途半端な感覚。
そして、確かに芽生えてきていた、ここでの生活に対する膠着感。

こんな気持ちの中、いろいろと物事は進捗して行きます。

帰ろうかと決めたとき、自分ひとりであったなら最近起こった出来事を考慮し、仕事や身の回りの整理を含めても、夏前には成田に行けるのでしょう。
修ちゃんと一緒の今を考慮しても、多少の前後で可能でしょう。

ところが、コンリーと一緒で無ければならないという条件が入ると大きく異なってきます。
最近変更になった、日本における動物の検疫制度によるからです。
ワンちゃんの場合、
帰国時に必要な基本内容は
●輸入到着40日前の輸入の届け出
●マイクロチップ(ISO規格)による個体識別
●狂犬病不活化ワクチンの2回以上の接種
●血液検査(抗体価の確認)
●抗体確認後の輸出国での180日の待機
大雑把にこんなことが必要です。
しかも、それぞれの詳細をチェックしてみると、、、
マイクロチップ(ISO規格)とありますが、米国のチップは正式にはISO規格ではありません。
でも準拠はしていて日本で読み取ることができます。
(このあたりの対応と事実に対する不安:大丈夫だったという情報もあるが、ISO規格ではないと却下された例もある)
狂犬病ワクチンの2回以上摂取、しかもマイクロチップの埋め込み以前のワクチンはカウントされない。
一回目から30日以上経って二回目を注射していること、とあります。
また生後90日以上経ってからでないとできないやら、そもそも生後10ヶ月以下のワンちゃんは連れてきちゃダメだとか、、、
血液(血清)の検査は、現在米国で2箇所だけ日本に認められている検査機関に送るべし。
その血清も、2回目のワクチン注射の後(注射日を含む)に送り、日本が認めた検査結果を得られること、となっています。
乱暴に注射日を含む、なんて書いてありますが、注射したばかりの血清の検査結果は不安定です。
また、一回目から30日以上経って摂取した2回目のワクチンの後、とありますが、常識では
そんなに短い期間で連続したワクチン接種はありえません。
ワンちゃんに負担がかかるし、短期間で消えるとはいえ腫瘍ができてしまうらしいです。
当然、現地の獣医が疑問に思うかまたは、拒否する場合もある訳です。
極めつけは、抗体検査後180日(半年)間その場でじっとしてなさい、という規定です。
そして、それらをクリアした後、帰る寸前(2日以内を推奨)に再度健康診断を受け、狂犬病その他の病気が無いことを確認した後、輸出国関連機関のハンコ貰ってこい、となるわけです。
いずれにせよ、何かが欠けていたら、最長180日間の拘留になるそうです。
半日の留置場拘留でも死ぬほど辛いのに。
しかも拘留費用はフリーです、ってありますが、留め置くことだけであって、食事や運動などの世話は自分でやるか(拘留場所を何度も訪れて)委託業者に費用を払って任せるかです。
「日本の新制度は、英国や北欧、オーストラリア等の狂犬病洗浄国の検疫制度をそのままそっくり日本仕様に置き換えて公布しました。」
らしいですね。

結構熱くなっています。
自分達の近い将来の選択肢はとりあえず棚上げして、何があってもいい様に、コンリーの環境を整えようとしています。

本末転倒な感もありますが、規制やしきたり、制度には屈服したくない。

やれるもんならやってみな、って言うんだったら、やってみます。

by tedtoyama | 2006-03-07 15:40 | 日本における犬の検疫制度
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